『必然としてのサーキュラービジネス 「利益」と「環境」を両立させる究極のSX』(磯貝 友紀さん)書籍レビュー

磯貝友紀さんが3冊目の書籍をリリース

東京で津田と親交ある、磯貝友紀(いそがいゆき)さんが3冊目の書籍

必然としてのサーキュラービジネス 「利益」と「環境」を両立させる究極のSX

https://amzn.to/47fLAD1
をリリースしました。

企業にとっては 損でしかないような エコロジーに関わる部分を いかに収益性のあるビジネスにシフトしていくかみたいな内容でして、我々 ユーザー・コンシューマーに入ってくる情報の本当の部分が見えてくる内容で興味深かったです。

書籍を購入しまして、その後、実際に著者 磯貝友紀さんに お会いしていろいろお話ききましたので書籍レビュー書いておきます。

必然としてのサーキュラービジネス 「利益」と「環境」を両立させる究極のSX 磯貝友紀著

著者 磯貝友紀さんについて

今でこそ、取り上げられるようになった 「サスティナブル社会」「SDG's」とかのワードですが、なんと20年前から企業やその他関係組織、コンサルティングなどの仕事や活動を行っている方でして、まさに時代の先駆者!すごいですよね!

磯貝友紀さんと知り合ったのは、これまたジャズベーシスト納浩一さん繋がりでして、納さんと親交深いアマチュアのベーシスト西尾 比呂隆さんの奥様なんですよね。

ちょいちょい津田が東京行くときに食事を共にすることがありましていろいろお世話になりました。

ちなみにこの写真は 2024年8月末、アフターで麻布十番のバーにて、ちょっとブレブレですが(笑)

必然としてのサーキュラービジネス 「利益」と「環境」を両立させる究極のSX 磯貝友紀著
左から 津田 磯貝(西尾)友紀さん 旦那さんの西尾 比呂隆さん

磯貝友紀(いそがいゆき)さん プロフィール

Japan Activation Capital, Chief Sustainability Officer
PwC Japan グループ Sustainability Center of Excellenceのリード・パートナーを経て参画。
2003年より、一貫してサステナビリティ・ビジネスに関与、「儲かるサステナビリティ」の推進に尽力。民間企業や世界銀行等で、東欧、東南アジア、アフリカ等の途上国におけるサステナビリティ・ビジネスを推進した経験を経て、2011年PwCのサステナビリティ部門に参画、日本企業CxO向けSX並走支援を多数実施。2022年より、SXによるトップライン向上を産業横断で検討するCEOフォーラム(Executive Sustainability Forum)を立ち上げ、活動をリード。
メルカリ「マーケットプレイスのあり方に関するアドバイザリーボード」有識者、 経産省J-startup推薦委員、金融庁「インパクト投資に関する勉強会」委員、ARCH 虎ノ門ヒルズイノベーションセンター メンター、一般社団法人科学技術と経済の会(JATES)専門委員会アドバイザー等を歴任。
著書:『SXの時代』(共著)、『2030年のSX戦略』(共著)、『必然としてのサーキュラー・ビジネス』(単著)

学歴:東京大学卒、東京大学大学院修士課程修了


JAPAN ACTIVATION CAPITAL のサイトより引用

シンポジウムの動画もあります。

サステナビリティ経営を机上の空論にしないための「未来の見方」:磯貝友紀様×小林弘人【オンラインイベント/サステナビリティ経営を推進する『企業のメディア化』とは

『必然としてのサーキュラービジネス 「利益」と「環境」を両立させる究極のSX』

今回の書籍ですが 内容を出版元の サイトから引用すると

環境・社会と経済成長を両立させるには「サーキュラーエコノミー」しか道はない

サステナビリティと聞くと、多くの人は、何かを我慢しなければならない、「○○してはいけない」といった禁欲的なイメージを抱きがちだ。だが、それはサステナビリティの真の姿ではない。欧州でサステナビリティを積極的に進めている企業の幹部たちと話していて強く感じるのは、彼らの「人間中心主義」の視点だ。(中略)つまり、主役である人間が我慢を強いられるのではなく、「地球の限界の範囲内」という条件付きで、人間が欲望を追求することをよしとしているのだ。そのためには、ビジネスのやり方を大きく変える必要がある。その解決方法として、限られた資源の採取や排出を最小限に抑える「サーキュラーエコノミー」が鍵となってくる。いや、環境・社会と経済成長を両立させるには「サーキュラーエコノミー」しか道はない、と言いたい。(本書『はじめに』より)

『必然としてのサーキュラービジネス』の目次

  • 第1章 倫理資本主義の時代がやって来た
  • 第2章 必然としてのサーキュラー経営モデル
  • 第3章 必ず押さえておきたいSXの未来トレンド
  • 第4章 サーキュラー化への五つのステップ
  • 第5章 業界別に見るサーキュラーフレームワーク
  • 第6章 先進企業経営者に聞くサーキュラー経営への道(内川哲茂(帝人社長兼CEO)/可児行夫(JERA会長グローバルCEO) )

「サーキュラーエコノミー」なんか難しい感じありますが
大量消費、大量搾取から、リサイクル・リユース、そもそもの廃棄を少なくするような取り組みでありまして、
今回の本は実例を紹介して、関係する企業経営者、担当者に向けて書かれたような書籍です。

kinkosのサイトが結構わかりやすいのでおすすめです。

サーキュラーエコノミーとは?定義やリサイクルとの違い、日本企業の取り組み事例をご紹介!
https://www.kinkos.co.jp/column/what-circular-economy/

磯貝友紀さんから特に読んでほしい重要なポイント

磯貝友紀さんに実際お会いして、特に読んでほしい部分についてもお聞きしました。
「第3章 必ず押さえておきたいSXの未来トレンド」の項目2「窒素循環を取り戻せ」
が特に知ってほしいところだそう。

20世紀に発見されたハーバー・ボッシュ法(空気から 反応性窒素を作り出す方法)
これによって発明された 窒素肥料が 農業に革命をもたらし、一気に生産性が上がったのだが
副作用として 赤潮 や償却による 温暖化などその他 環境に甚大な影響をもたらしているという話。

現在反応性窒素は かつてのハーバー・ボッシュ法以前の地球の2倍に達しているという

また窒素肥料を多用すると使うと、土壌が劣化していき、耕作できない土地になっていくとのこと
窒素肥料の使用を減少して効率的に使うかが 今後のポイントとなる
という話でした。

最後に所感

この本最初読んだときは結構難しいかなと思ったのですが、磯貝友紀さんの解説を実際きいて、「あ、なるほどな」と思った部分がありまして
2023年4月に大阪南港であった 大阪万博のプレイベントでこの手の、「サーキュラーエコノミー」「SDG's」などサスティナブル系の企業の取組とかシンポジウムがやっていたのと

そこにあったフードコートで、食器関係のリユース、食べ残しをうまく処理するとか結構やっていて、
その業者が既に紹介されて存在していたなと

特にこの食器は リサイクル材料かつ、捨てずに別店舗で使うと ちょっと割引になるやつでした

今回の書籍で「サーキュラーエコノミー」「SDG's」の企業側の考えがわかり、断片的だった 知識がちょっと線で結ばれた、のは良かったです。
ちょっと難しいかもしれませんが、最新のエコロジーの関するリアルな情報など満載です。
秋の夜長に読んでみるのはいかがでしょうか?