一流のジャズミュージシャンの確定申告事情を聞いてみたら、フリーランスで成功するための極意が隠れていた【納浩一さん(ベーシスト)】

一流のジャズミュージシャンは、どんなふうに生計を立てているのか?
そして、どのように確定申告をしているのか?

その実態を調べてみたところ、意外にも、ビジネスで使えるノウハウがたくさん詰まっていました。

こんにちは、大阪でベース教室を営む、津田と申します。
今回、アドビさんの「僕と私の確定申告」という企画に参加させていただくこととなり、「一流のジャズミュージシャンはどのように確定申告をしているのか?」というテーマで記事を書くことになりました。

ミュージシャンと聞くと、自由人な印象をもたれたり、金銭感覚が荒いように思われたりするかもしれませんが、今回の記事を読めばその印象は一変すると思います。

結論をいえば、第一線で活躍するミュージシャンの確定申告は、まるで美しい譜面のように、丁寧で洗練されたものでした。
経費の考え方から帳簿の付け方に至るまで、プロ意識が徹底されていたのです。

今回の記事は音楽の仕事を志す方はもちろん、あらゆる業界のフリーランスさんの参考にもなると思います。

この記事が「参考になった」「面白かった」いう方は、ぜひとも いいね! リツイートよろしくお願いいたします。

ミュージシャンとしての収入の3本柱

津田:
今回、一流のミュージシャンの確定申告事情をお聞きするということで、日本を代表するジャズベーシスト、納 浩一さんにお話を伺うこととなりました。
納さん、このたびはお忙しい中、取材を受けていただき、ありがとうございます。

 

納:
こんにちは。ジャズベーシストの納浩一です。
音楽畑で生きてきて35年、まさか自分が確定申告の記事の取材を受けることになるとは、思いもしませんでした(笑)
ジャズのセッションのような感覚で、良い感じのグルーヴで回答できればと思います。

 

津田:
納さんはフリーランスのミュージシャンとして、渡辺貞夫さん、桑田佳祐さん、椎名林檎さん、森山良子さん、石井竜也さん、ブルーノートジャズオーケストラなど、様々なアーティストのレコーディングやツアーに携わり、世界中のジャズフェスにも出演されています。

エレクトリックベースとアコースティックベース(ウッドベース)とどちらも弾きこなし、まさに第一線中の第一線で活躍されている、現役のプロベーシストです。

納浩一オフィシャルサイト
https://www.osamukoichi.net/

納浩一

 

納:
良い感じにご紹介いただき、ありがとうございます。
そんな僕の仕事を一言で言うと「ベースを弾く」ことです。
ただし、「ベースを弾く」と一口に言っても、以下のようなお仕事の中でベースを弾いています。

 

  1. ライブやレコーディングでの演奏、アレンジ
  2. 教則本の執筆
  3. 音大や音楽教室での講師

「1」の演奏やアレンジは、まさにミュージシャンとしてわかりやすい仕事だと思いますが、実は僕の仕事では、教則本の執筆も大きなウェイトを占めています。
たとえば、僕が書かせていただいたジャズ・スタンダード・バイブルシリーズは、本当にありがたいことに10万部のロングセラーとなりました。

ジャズ・スタンダード・バイブル・シリーズ

この教則本たちは今も多くのミュージシャンやジャズを楽しみたい方々に購入していただいており、印税が毎年5月と11月頃に振り込まれています。
購入してくださったみなさん、本当にありがとうございます。

せっかくなので、印税計算書の写真をアップしてみました。
初公開です。

ジャズ・スタンダード・バイブル印税計算書

ジャズ・スタンダード・バイブル印税計算書

ミュージシャンの経費ってどんな内容?

津田:
それにしても、書籍印税も大きな収入の柱となっていると聞いて、勉強になりました。
納さんは演奏やアレンジの仕事で活躍されているだけでなく、その仕事で得た演奏技術を、他の領域の仕事にも展開されているんですね。

ミュージシャンの収入の裏側って、なかなか公にならないことが多いので、参考になります。

今回は確定申告がテーマの記事ということで、せっかくなので、納さんの経費事情も聞かせていただけますか?

 

納:
僕は以下のような出費を経費として扱っています。

・楽器代や機材代、電話代やインターネット代、家賃光熱費、車関係(保険、駐車場代、高速代、ガソリン代)、衣裳代、書籍購入費・・・などなど

これらの経費の中で、ミュージシャンならではの経費といえば、やっぱり楽器代や機材代ですね。
楽器や機材の存在はとても大事なので、しっかりと投資しています。

愛用のベースなど
納浩一 ベース

ただ、ミュージシャンといえば会議費も必要です。
音楽仲間と飯を食べながら打ち合わせすることが多いですし、顔をつきあわせて一緒に飯を食う中で、ライブやレコーディングの詳細が決まることが多くあります。
セッションと同じで、場のフィーリングが大切なんです。

 

津田:
僭越ながら、僕もベースの演奏などで生計を立てているためわかるのですが、ミュージシャンって、経費をしっかりと管理すれば、さまざまなものが経費扱いになるんですよね。
iPad用の楽器アプリの購入費とか、ライブ出演時のベース弦の購入費とか。

 

納:
はい、まさにそうなんです。
だからこそ、経費を丁寧に扱わなければ、何が経費で何が経費ではないのかが管理できなくなります。

僕はとにかく帳簿を丁寧につけ続けるようにしています。
まとめて帳簿をつけるのではなく、毎日「1円レベル」で帳簿をつけているんです。

 

津田:
毎日1円レベルで帳簿を・・・!?

 

納:
はい。
音楽って、ピッチが少しでもズレると、全体のハーモニーが崩れるじゃないですか。
経費の扱いもそれと同じだと思っていて、日々の仕事全体のハーモニーが崩れないよう、収入や支出を丁寧に把握しています。
自分で言うのも変ですが、僕の帳簿は譜面みたいに美しいと思います。

 

津田:
譜面・・・!
どんな帳簿か見てみたいです!

 

納:
こんな感じですかね。

納浩一 帳簿例

 

津田:
おおっ・・・!

 

納:
ちなみに、この帳簿はダミー画像です。
さすがに自分の帳簿をフルオープンにするわけにはいかなかったので、イメージが伝わるようダミーの帳簿をつくってみました。
本当の帳簿はもっともっと細かく項目が書かれているんですけどね。
この画像に記載されているギャラの金額などはダミーなので、参考にはされないでください。

こんなに細かく帳簿を付けているんだ、というイメージが伝わればと思います。

 

津田:
たしかに、この帳簿は企業の経理部のように丁寧ですね。
ミュージシャンというと、世間からはどこかアバウトな印象をもたれがちですが、この帳簿はそんな印象を感じさせません。

 

納:
ミュージシャンって実は結構細かい人が多いんじゃないかと思います。

プロになればなるほど、ちょっとしたサウンドのズレに敏感じゃないですか。
それってつまり、いろいろなもののバランスやハーモニーを大切にすることに通ずるんじゃないかと。

僕は帳簿内に「不協和音」がないかを確認しながら、丁寧につけ続けています。

 

津田:
帳簿内の不協和音・・・!
まさに実際の演奏のように、丁寧に音を積み上げる感じで帳簿をつけ続けてらっしゃるんですね。

 

納:
ちなみに僕、この帳簿を35年間ずっとつけているんです。

 

津田:
35年間・・・!
今の時代のようにExcelなどの便利なツールが無い時代からつけてらっしゃるんですね。
相当な根気が必要ですね・・・。

 

納:
はい。
でも、日々の楽器の練習と同じように、帳簿を付けることをルーティンにしちゃえばいいんです。
ピアノの練習に例えれば、ハノンを使った運指訓練のように。

大袈裟かもしれませんが、帳簿を付けることで、今の自分の置かれている状況を客観視できるようになり、自分が鳴らせる音も変わってきますから。

35年間帳簿をつけ続けたことで、自分の「音」を見つけられた

津田:
鳴らせる音も変わってくる・・・?

 

納:
はい。
さっきは経費のことをお話ししましたが、当然、帳簿にはギャランティの金額も書いていきます。
若かりし頃は、このギャラの金額の推移で、音に込める「自信」が変わっていきました。

僕はギャラの金額の高さだけで仕事をしているわけではないですが、ギャラは自分のミュージシャンとしての価値を測る「対価」ですから、まあ高いに越したことがない。

昔、アメリカのバークリー音楽大学から日本へ帰ってきてすぐは仕事がなくて、本当に生きるか死ぬかみたいな日々でした。
そんな日々なのに、ミュージシャンとして大成するために、バイトはしないと決めていたんですね。
とにかく音楽で食っていくんだと。
だから、少しでも対価をいただける音楽の仕事には積極的に取り組みました。

ただ、ミュージシャンは何かとお金がかかる職業。
最初の頃は、収入よりも支出のほうが多くて、大変な苦労をしました。
とにかく少しでも支出を減らさねばと、日々の生活を切り詰めるべく帳簿をつけ出したのが、35年間続く帳簿との出会いです。

僕は当時からウッドベースとエレキベースの両方を弾くので、車は必須でした。
そうすると、高速代とガソリン代と駐車場代がかさんでくるわけで。

ライブハウスやジャズクラブのある繁華街の駐車場ってべらぼうに高いんです。
だから、せっかくライブの仕事をしても、その収入がすぐに消えてしまう。

そんなふうに生きるか死ぬかの日々を送りつつ、徐々にお仕事が増え、ギャラの金額も増えてきました。
そんな中、帳簿を丁寧につけ続けていたことで、自分の成長の度合いを「収入(対価)」の金額から逆算できたんですね。

対価をいただけたことは、自分の演奏に価値があると感じてもらえたということ。
だから、帳簿と向き合うことは、自分の自信を築いていくうえで大切でした。

また、毎日帳簿と向き合うことで、ひとつひとつの行動も丁寧になるんです。
その結果、徐々に精度の高い演奏ができるようになり、さまざまなミュージシャンから呼んでいただけるようになりました。
まさに帳簿が仕事を連れてきてくれた感覚です。

そして出費が多くても、「これはあくまでも必要経費で、未来に向けての自分への投資なんだ」と思えば、出費を出費とは思わなくなりました。
だから、帳簿上では金額がマイナスになっていても、自分は確実に前進しているんだ!と勇気をもてましたね。

大物アーティストのツアーサポートでは、色々な出費を経費精算できる

津田:
生きるか死ぬかみたいな日々を経て、その後、帳簿をつけ始めたことをきっかけに活動のフィールドを広げてゆかれたんですね。

 

納:
そうです。
当時はご依頼いただける仕事は、本当にいろいろと受けました。
そんな中、徐々に仕事の対価も上がってきて、大物アーティストのツアーミュージシャンの仕事にも呼ばれるようになったんです。
ツアーサポートの仕事はとても美味しかったなあ。
90年〜2000年代初頭の羽振りの良かった頃では、月に100万円以上、半年のツアーなら、600万円ほどいただいていたこともありました。

 

津田:
すごい金額ですね!

 

納:
さらに、大物アーティストのツアーには、あご・あし・まくら(顎足枕)という言葉があって、食事代・交通費・宿泊費をすべて負担してもらえるんです。
楽器は全部トレーラーで運んでくれるし、衣装はいろいろ提供してくれるし、要はすべてイベンター側の経費なんです。
ベースの弦も消耗品扱いで計上できるし、楽器のメンテナンス代もイベンター側の経費になることがあります。

 

津田:
まさに至れり尽くせりですね。

・・・でも、そうなると、経費をほとんど使わなくなって、税金も結構かかりそう・・・。

 

納:
そう、良いイベントであればあるほど、経費を使うことなく、お金が貯まっていく。
そもそも経費を使いたくても、ツアー中は自由に使える時間はほとんどなく、毎日、ホテルと会場の移動ばかりでした。
だから僕は、経費を使うべく、新しい楽器・機材をよく買っていました。

 

津田:
楽器や機材は今後の自分への投資になりますし、とても良いお金の使い方ですね。

フリーランスのミュージシャンとして活躍するために大切な2つの教訓

津田:
面白いお話をありがとうございました。
35年間、現場の第一線で活躍してこられた裏には帳簿の存在があった!という話は本当に興味深かったです。

 

納:
よかったです。
今日のインタビューを受けて、なんだか自分がつけ続けている帳簿がいっそう愛おしくなりました(笑)
これからも日々、コツコツと帳簿をつけていきます。

 

津田:
大御所の方が大御所たる理由を知った気がします。
最後にせっかくですので、プロのミュージシャンを目指す人たちに向けて、アドバイスをいただけますか?

 

納:
これからプロのミュージシャンとして活躍したい人は、ぜひ次の2点を意識してください。

  1. 丁寧さと持久力を大切にしよう
  2. 複数のスキルを掛け合わそう

1.丁寧さと持久力を大切にしよう

ミュージシャンは演奏の技術やセンスはもちろん重要ですが、それ以上に「丁寧さ」が大切だと思います。
この丁寧さとは、持久力のある「丁寧さ」です。

どんな現場でも、そのときそのときの最善の音をコンスタントに出し続けられるか。
これは普段から技術を磨いていたり、さまざまな現場経験を重ねないいと、実現できません。
運良くベストプレイができた、という仕事の仕方ではいけないんです。

この丁寧さを鍛えるためには、あえて楽器の演奏以外の面にも目を向けるとよいでしょう。
たとえば、僕みたいに毎日帳簿をつけ続ける、などです。

楽器を弾くとき以外でも、普段から空気を吸うように丁寧さを意識できれば、プレイにも反映されてくると思います。

実際のところ、音楽の才能とは、身長やルックス、足の速さなどといったものと同じで、どうにもならない部分はあります。

しかし、持久力のある丁寧さは、後天的に磨けるんですね。

とくに、プロのベーシストを目指すなら、持久力のある丁寧さが大切です。
ベースって、コンサートやライブのときに、バンドを黙々とサポートし続けないといけないですよ。
アンサンブルを下支えする楽器ですし、音がよれてしまっては大変。
途切れない集中力をもって、丁寧さを持続させないといけないんです。

超絶テクを駆使したプレイヤーよりも、コンスタントに丁寧に演奏し続けられる人のほうが、現場で声をかけてもらいやすいです。
ぜひ、帳簿を毎日付けるところから、丁寧さを磨いてみませんか?

2.複数のスキルを掛け合わそう

これは僕がバークリー音楽大学に留学していた頃の話です。
当時のバークリーには、エレクトリック、アコースティックのいずれのジャンルにおいても、様々なタイプのベーシストがいました。
どのベーシストも本当に上手くて、驚いたことを思い出します。

エレクトリックベースの領域では、強力なグルーブを出すうえに、引き込まれるような身のこなしをステージ上で見せる黒人ベーシストや、圧倒的なテクニックで速弾きするベーシスト、ラテン系のご機嫌なグルーブを出す中南米から来たベーシストなど、さまざまなスペシャリストがいました。

また、アコースティックベースの領域でも、素晴らしいスイング感でグルーブを出す黒人ベーシストや、ヨーロッパのコンサバトリーを終えてからアメリカに留学して来た、基礎のしっかりしたベーシストもいて、みんなアルコがめちゃくちゃ上手いうえに、リリカルなソロを見事に取るといった具合で、まさに一流ベーシスト大集結という感じでした。

そんな凄腕軍団の中にいて、日本人ベーシストの僕が浮上するために考えたのは、スペシャリストとして活躍するよりも、オールラウンダーとして活躍することでした。
たとえば、エレクトリックベースもアコースティックベースも弾けるようにしたうえで、「読譜」にも強くなる。
さらにはジャズ、ファンク、ポップス、ラテンと、ジャンル問わず何でも来い!と断言できるようになる。

そう考えてから周囲を見渡したら、プレイはたしかに圧巻だけれど実は読譜が弱いベーシストや、ファンクなどの特定のグルーヴに弱いベーシストもいることに気付きました。
そこで、何かに秀でている人は何かに弱い場合があることを知りました。

だからこそ、自分は弱みをつくらない。
1000のスイング感をもっているベーシストがいたとしても、こちらは100×100×100の掛け算で大きく差を付ける、そんなことを考えながら、あらゆる分野で学びを深めました。

将来的に、そこに「帳簿を付ける」といった学びも入ってくるわけですが(笑)、複数のスキルを掛け合わせることで、ナンバーワンに限りなく近いオンリーワンになれることを知りました。

ぜひ、皆さんも何かのスキルとスキルを掛け合わせて、さまざまな現場で活躍できる人材になってください。

もし、Aという領域では価値を出せているのに、Bという領域で価値を出せていないとしても、1円でも対価を受け取ったのであれば、必ずそこにあなたの仕事の価値は存在します。
今は低い対価でも、今後、大きく飛躍する可能性はあるんです。

未来は誰にもわかりませんが、あきらめないことが大切です。

自分の価値の可能性を普段から把握しておくためにも、日々の収入を丁寧に帳簿につけておきましょう。

確定申告は1年の活躍の総決算!気負わず、楽しく乗り越えよう

津田:
納さん、貴重なお話をたくさんいただき、ありがとうございました。

 

納:
僕も今回インタビューを受けて、あらためて自分の思考や習慣と向き合えたと感じています。

 

津田:
これから確定申告にのぞむ方にとっては、帳簿をつける大切さをあらためて知ったお話だったと思います。

 

納:
(笑)、それは光栄です。
ちなみに、確定申告とは、フリーランスで活動する方にとって、1年の活躍の総決算です。
だから、面倒くさいと思わず、自分の活躍を振り返る良い機会だと思って、気負わず楽しく乗り越えてくださいね。

 

津田:
確定申告は1年の活躍の総決算!
とても良い言葉ですね。
ありがとうございました!


津田:
さて、今回の企画はアドビさんの「僕と私の確定申告」企画によるものです。

ここで、確定申告向けの資料作成をスムーズに進めたい方向けの便利ツール「Adobe Acrobat オンラインツール」について紹介しておきます。

確定申告の準備をする際、書類のデジタルデータをPDFで扱うことが多いと思います。
Acrobatといえば、無料のAcrobat Readerというアプリを使ったことのある方は多いと思いますが、実はアプリをインストールしなくても、オンライン上でさまざまな機能を使えるってご存じでしたか?
(アプリを立ち上げなくてもオンライン上でさくっと編集できるのは本当に便利です)

スキャンして残している領収書データや、確定申告用の書類の管理にぜひ役立ててください。

Adobe Acrobat オンラインツールの便利な機能

このオンラインツール、以下のような機能がすべてオンラインかつ無料で使えるんです。
(※ただし、無料で使える回数には限りがあるため、無料の利用回数を越えたときは、Acrobatの有料版かCCを契約してからお使いください)

上記以外にも様々な機能がありますので、すべての機能を知りたい方は、以下のページをチェックしてください。

Adobe Acrobat オンラインツールの機能一覧

上記のリンクをブックマークしておけば、Acrobatのアプリを起動しなくても、さくっとPDFの変換や編集ができます。
普段、PDFを編集する機会が多い方は、ぜひ知っておいてくださいね。

で僕こと津田が、音楽関係者の方にとくにオススメしたい機能をさらに3つ選んでみました。

1.PDFのファイルサイズを圧縮して軽量化

https://www.adobe.com/jp/acrobat/online/compress-pdf.html

ライブのフライヤーを作っていると、ファイル容量がかなり大きくなることがありませんか?
容量を圧縮しようと、何かのソフトで圧縮してみたところ、今度は画質が劣化したり・・・。
そんなときにオススメなのが、Adobe Acrobat オンラインツールの圧縮機能です。
この機能、ファイルサイズを大幅に圧縮してくれるだけでなく、画質をかなりキレイに保ってくれるんです。

僕が作ったフライヤーのPDFファイルを実際に圧縮してみました。
通常だと23.8MBあったPDFが、圧縮機能を使ったところ、なんと401KB まで軽くすることができています。
しかも画質がほとんど劣化していない。
さすがPDFの生みの親、アドビさんです。

Adobe Acrobat オンラインツールでの圧縮

Adobe Acrobat オンラインツールでの圧縮

2.PDFのトリミング機能

https://www.adobe.com/jp/acrobat/online/crop-pdf.html

次にオススメなのが、楽譜のPDFの余白をカットするトリミング機能

楽譜をスキャンしたときに、余白が要らないなあと感じることってありますよね。
「余白をカットすればもっと譜面を大きく表示して印刷できるのに」なんてこともあるでしょう。

そんなとき、Acrobatオンラインツールのトリミング機能を使えば、複数ページの余白を一括で取り除けます。

Adobe Acrobat オンラインツールでのトリミング

3.契約書の署名依頼機能

https://www.adobe.com/jp/acrobat/online/sign-pdf.html

また、Acorbat オンラインツールには電子署名機能も入っています。
この機能は音楽教室の経営者や、音楽講師を個人で運営している方にとくにオススメ!

入会規約や音楽講師の業務委託登録などの同意をデジタル署名で完結できるんです。
以下の使い方をカンタンにまとめてみました。

■講師側(署名を依頼する側)の対応
1.署名をしてもらうPDFをアップロード
2.署名欄を作成する(チェックボックスなどいくつかアイテムがあります)

Adobe Acrobat オンラインツール 署名機能

3.署名をしてほしい相手の「メールアドレス」を入力して、送信

■生徒側(署名する側)の対応

1.送られてきた文書をメールで確認し、リンク先を開く

Adobe Acrobat オンラインツール 署名機能

2.お使いのデバイスを使って署名。(アカウント作成不要なのでスムーズに署名してもらえます)

Adobe Acrobat オンラインツール 署名機能

津田:
いかがでしたか。
Acrobat オンラインツール、本当に便利なのでぜひチェックしてください。

津田:
さて、ここで、今回インタビューにご協力してくださった納さんの活動のお知らせです。
実はこのたび、納さんが自叙伝を出版されることになりました!

納さんからのメッセージ

自叙伝「CODA」を、3月1日リリースします!

実はこのたび、自叙伝「CODA」を、リリースすることになりました。

およそ2000年以降の 日本のジャズの歴史書みたいになっているので、ぜひとも手にとっていただけるとありがたいです。

今回の記事のネタとなるコラムも掲載しています。
ページ数は400ページと、大ボリュームになりました。

この自叙伝、津田さんにも編纂に携わっていただいております。
大変ご苦労さまでした。

ぜひ皆さんにご購入していただけるとうれしいです。

お求めは

納浩一 公式サイト

https://www.osamukoichi.net/shop/6122

Amazon

でリリースしますのでぜひ興味あればどうぞ、
よろしくお願いいたします。

納浩一CODA

レポーター・ライター
津田藤宏
大阪の城東区関目在住のベーシスト・ベース講師・音楽ライター
2011年よりベース教室を開講 フリーランス歴 12年
講師は2009年より指導歴12年 関西テレビ「よーいどん!」となりの人間国宝さん認定(2021年11月)
「読みつぐビートルズ」他 書籍や音楽系WEBライティングにも関わる。
大阪で開催されたクリニックイベント(単発のグループ講習会)で納浩一さんと知り合い、現在サイトや、リーダー作品のディレクションにも携わっています。

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