8月11日大阪のスカイビルのシネ・リーブル梅田にて、塚本晋也監督の映画「野火」を観ました。
見た感想の結論ですがこれは映画館で観るべしと思いました。
予告編
あらすじとしては、
肺炎のため除隊された一日本兵がフィリピンのジャングルをさまよいながら別の隊と合流したり、現地人やアメリカ兵と対峙したり、するという内容です。
戦争映画には「男たちの大和」とか「永遠のゼロ」とかの「愛すべき国家」「愛する家族」「命の尊さ」などを訴えかけるストーリー展開が多いですが、この「野火」はそういうものではなく、実際の戦場ってこんなもんだ、ありのままの描写が主となっています。
ちなみに会話部分と爆発の効果音に音量差がありすぎて驚きます。そのへんもリアリティなのかもしれません。
とにかく「ありのままの戦場」
「日本が南方戦線になぜ行かなければならなかったか。」などの前置き的な話は一切ないので予めウィキペディア南方作戦
なんかを読んでみるといいでしょう。
僕的には近現代史を学んだ中学高校生はこれを授業で見せるべきでしょうね。
絶対トラウマになるでしょうから。
実際の戦場はキレイ事は一切なく
「手足が吹き飛ぶ」「ウジ虫がわく」「友軍の肉を食べる」
だけでもいいんじゃないでしょうか。
ちなみに
元ブランキー・ジェット・シティのドラマー中村達也氏も出演しています。
小隊の伍長役なんですがいい味出してます。
※気持ち悪い最期も遂げます。
あの3人の中で一番、上手く生きているのじゃないでしょうかね。