2013年8月9日追記しました。

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ベースの弾きやすさとは

自分のベースがいまいち弾きにくい。
弾くときに妙に力が要るんだけど

こういう悩みを持った人は結構いらっしゃると思います。
いろいろ弦を変えてみたりブリッジを調整してみたりとかは多いと思います。

そこで案外多くの人が知らないのが
ベースの弾きやすさは開放の状態から押弦するときのテンション感で変わる。
よってナットの調整が弾きやすさに大きく影響する

ということです。

ナットというのは本来0フレットであるので
すなわち指板からの高さは他のフレットと一緒であるべきなのです。

しかし楽器店の吊しの楽器は結構高めに溝を切っている場合が多いです。
※浅めにしておくと弦のビビリによるクレームがないためと思われる。

これだと開放弦からローポジションを押さえた場合に
フレットまでの距離が長いのでテンションが掛かり余計な力が要るようになります。

そこでなるべく0フレット相当になるように調整します。
これをすると今までの自分の楽器が嘘のように弾きやすくなるのでお試しください。
自身のない方はリペアマンに持っていくことを薦めますが、
案外自分で出来ますので、記載しておきます。

調整の方法について

道具について

本来はナットファイルという専用ヤスリを用いますが結構値段するのとギターほど細かい作業ではないのでホームセンターで売っている鉄鋼ヤスリを使います。

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ナットの素材は大体、プラスチックか牛骨などの比較的柔らかいの素材が多い(ブラス製は例外)なので、それほどいいものでなくてもいいでしょう。
コーナンブランドのヤスリセットは6本セットで500円以下でお得でした。

加工

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ナットの溝を調整していきます。
4弦は丸型、1弦は三角型などで調節しながらやるといいと思います。

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作業後の写真

1フレットを軽く触れただけでで押さえられるくらいの調整にしておくと非常に弾きやすくなります。
画像ではほとんどフレットにくっついているような感じですね。紙が入るくらいの隙間です。
あとは任意でブリッジの弦高調整をすれば完了です。

気をつけてたほうがいいこと

ネックの状態に注意
順反りの状態で行うと、ネックがまっすぐになった時に開放弦を弾いてビビってしまうことになり取り返しの付かないことになりかねません。必ずまっすぐの状態でやるか、順反りの場合は削り過ぎないことをおすすめします。

フレットレスベースについて

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フレットレスベースは指板自体がフレットの役目をするので実質ナットの必要性はありません。
僕自身はこういった加工をしています。
ナットは部分は全て削り残りの指板で傾斜をつけている感じですね。
非常に低い弦高でもビビらない仕様になっています。

リッケンバッカーベースについて

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リッケンバッカー4003 を所有していますが、リッケンの出荷時のナットの切り込みは特に浅いです。
ローポジションでの押弦に結構力が要ります。

よく「16ビートが弾きにくい」「ゴーストノートが出しにくい」といわれるのはそのためでしょう。

これも自分でナット調整をしましたが非常に軽いタッチで弾きやすくなりました。
かなり深く溝を掘っているのが画像でも確認できると思います。
あとリッケンを弦高低くするのはブリッジの駒も削らないといけません。
この調整もシビアです。ちょっと面倒ですね。

僕のレッスンではこういったメンテナンスの知識も教えています。
「ここまでは自分でできる」「ここからはリペアマンに頼んだほうがいい」
という線引きを知っておくとリペアマンの人とも深い話ができるのでいいですよ。

また生徒さんの楽器の調整も行なっております。
ポイントをおさえるだけで楽器屋、通販で買ったベースが劇的に弾きやすくなりますのでお尋ねください。

以上、ナットに関する話題でした。
テクニック部分の練習ももちろんですが
メンテナンスの知識が深まるとますますベースが楽しくなりますね。

2013年6月4日追記

Mavis

ベース初心者の受講生の方のために石橋楽器楽器ブランドMavisのジャズベースタイプを代理で購入しました。
9980円のものですが昔より質が良くなっています。

ネック、ナット、ブリッジなど諸々完璧に調整したら、
10万円クラスの楽器とそれほど大差ないちゃんとライブでも使用出来るものになりました。

裏面をよく見ると前は中国製だったのが今はベトナム製。

フレット音痴もないし
「ベトナムの方が仕事が丁寧だ」というのはやっぱりあたっていたのかなぁ。
こんなところに脱中国を感じてしまいました。

2013年8月9日追記

その後、生徒さんのベースメンテ案件が相次ぎ、エレキベース用ナットファイルを購入しました。

HOSCO[ホスコ] ベース用 弦溝加工用ヤスリ TL-NF3B

HOSCO[ホスコ] ベース用 弦溝加工用ヤスリ TL-NF3B

これははっきり行ってオススメです!

ベースをかれこれ15年もやっているのになんで買わなかったのだろうかというものでした。

正直市販の鉄鋼ヤスリでも可能なのですが
ローBからG弦まで各ゲージにあわせた適切にナット調整が行えます。
作業時間が大幅に短縮されました。

自分のベースが気に入らない・弾きにくいと思っている方も多いと思います。
そういう方は是非ともこれで調整してみて下さい。

所感ですがエフェクター一個買うならこちらを購入すべきだと思います。

※くれぐれも作業前はネックの調整(順反り・逆反り)などをチェックした方がいいです。

その後、ギター用も購入しました。

HOSCO Luthiers Tools ナットやすり TL-NF10

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アコギのエレキどちらも調整したかったので上記の商品を購入しました。
所有しているギター類もこれで調整したら本当に弾きやすくなりました。
ベースの場合は鉄鋼ヤスリでも代用出来ますがギターはこれがないと正直厳しいですね。
興味ある方はお試し下さい。

以上ナットファイルについてでした。
僕のベースレッスンではこういったメンテナンス関係のことも教えますし、生徒さんのベースもよくメンテしています。

この作業は自分でもできますので、一度挑戦されてはいかがでしょうか?

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