「ベースラインの構築法〜」よりかは柔らかいブックデザインですが、中身の感じは同じでした(笑)

以前、村井俊夫さんと言うベーシストの方が書かれたベースラインの構築法 非和声音と開放弦という教則本のレビューを書きましたが続編的な書籍が出たので購入しました。

「ジャズエレクトリックベースの機動力 エレベならではのジャズプレイを探る」

内容についてですが一言でいうなら
「中級者以上ならば買い」
かなと思います。

ここでの中級者とは

  1. コードネームを見ただけで構成音とポジションがわかる。
  2. 「井戸フリミエロ」がわかる。
  3. スタンダード・ジャズをかじったことがある

というような感じだと思ってください。

以下、内容ついて個人的なレビューです。

第1章 楽器構造から見る両者の有利・不利

いわゆるウッドベース(これは和製英語なので余り好きではない用語)とエレベの構造的違いを諸々述べてあるものです。
面白かったのはそれぞれの周波数特性の解説と波形を比較した時のアタック・減衰の特性が細かく述べていたところでした。

※これは水野正敏氏のベース実践理論クリニック CD付などの書籍でも述べていましたが、50年代ジャズと70年代ジャズの4分音符の長さが違うとかいうことについて、50年代当時はアンプなどの増幅機材が発達していなかったのでベーシストは高い弦高でフォルテシモで弾いていただけに通じる話ですね。

内容は読んでいただくとして、それを読み解くとドミニク・ディ・ピアッツァウーマンズ・パヒュームでやっていた4ビートのバッキングはエレベでジャズの理にかなっていたスタイルだなーと思った次第です。

第2章 ライン編

3フレット4フィンガーと4フレット4フィンガーの利点と特性を書いたものでした。
正直内容は「ベースラインの構築法〜」とかぶるものもありましたがそれぞれの複合技も書いたあったのが良かったですね。
Db△7でのブルースが重要なのは僕自身初めて知りました。

第3章 ソロ編

今までベースソロについて細かく書いていた書籍はそれほど多くなかったと思います。
ATNのベースインプロヴィゼイションも持っていましたがソルフィージュ的な内容で実践のネタが意外に少なかったでした。

納浩一さんのDVDジャズ・ベース・スタンダード ソロとラインを同時に攻略![DVD] (<DVD>))
を補完するような内容が書かれています。

第4章 ワンポジションリックス

この部分が一番良かったです。
エレベならではの内容で「シフティングをせずにジャジーに聴かせるネタ集」です。
痒いところに手の届いた内容ですね。

ここにはありそうで案外無かった「4弦ベースのタブ譜付きビバップフレーズ集」が記載されています。
僕自身見落としていたフレーズが結構ありましてとても役に立つと思います。

第5章 ライン構築理論の要旨

「ベースラインの構築法 非和声音と開放弦」と結構かぶる内容でした。

久しぶりに買ってよかったと思える良書でした。
頑張って全部マスターしてみようと思います。